「有給を取りたいけど取れない」
職場の人手不足や忙しさで、有給の取得ができないという人もいると思います。
私自身も以前サービス業で働いている際に経験をしました。
周りも取得をしていない環境にいると、どうしても有給が取りづらい状況があります。
ですが、今後の対策として有給を取得できるようにするための方法はあります。
結論をいってしまうと、会社として改善が見込めない場合には、辞める前に有給を消化する方法しかありません。
本記事では、有給に対しての正しい知識を確認しながら今後の対策について紹介していきます。
contents
有給の知識
まずは有給についての知識を確認していきましょう。
有給の付与について
有給休暇は一定の条件を満たした場合、働く人すべてに取得する権利があります。
条件は下記の通りです。
- 雇い入れの日から6ヶ月継続勤務
- 全労働日の8割以上出勤
上記の条件を満たした場合は、10日間の有給が付与され、そこからさらに1年後には11日間の有給が付与されます。

そのため、入社後に一度も有給を取得したことがない人は、1年半働いた場合、合計21日の有給休暇が使える権利があるといえます。
有給は継続年数が増えれば増えるほど、取得できる数も増えていきます。
有給の繰越について
上記のように年数に応じて有給が付与されても、付与されてから2年を過ぎてしまうと有給取得の時効が消滅してしまいます。
年次有給休暇は、発生の日から2年間で時効により消滅します(労働基準法第115条)。
[say]入社後半年で取得した10日間に関しては、2年以内に取得をしないと有給の権利がなくなってしまうので注意が必要です。[/say]
有給の買取について
また、厚生労働省によると、取得できなかった分の有給の買取は原則として禁止されています。
年次有給休暇の本来の趣旨である「休むこと」を妨げることとなるため、買い取りは法律違反となります(厚生労働省「年次有給休暇の付与日数は法律で決まっています」)。
有給が取りづらい理由
とはいっても、有給は働く人すべてが取得できるはずなのに、業界や職場によっても取りづらい状況があります。
私が以前働いていた職場でも、10年以上働いているのに一度も有給を使ったことがないという人もいました。
ではなぜ、権利があるにも関わらず取得が難しいのでしょうか?
職場の人員不足
特にサービス業などでは、シフトで仕事が回っていることが多く、誰か1人が公休以外に休みを取ってしまうとお店が回らなかったり、迷惑がかかってしまうことで取得ができない場合もあります。
中には、プライベートで家族の誕生日や大事な日に休みが取りたいけど、「周りに申し訳ないから」と言い出せずに我慢してしまう人も多いかもしれません。
人が足りない中、自分だけ休みを取るというのはなかなか難しいのが現実で、仕事を優先せざるを得なくなります。
仕事が忙しい
人員不足以外にも、仕事自体が忙しく自分の仕事に追われて有給どころではないという場合もあるでしょう。
仕事が終わらないことで、有給を取る余裕すらないことが原因です。
業界によって忙しい時期だけに限られることもあれば、一年中取得が難しい場合もあります。
取得している人がいない
有給を取りたいけど、周りの人が誰も取っていないと自分だけ取ることができない理由で我慢してしまいます。
私もそうだったのですが、先輩や上司が取っていない中、自分から上司に「有給ください」とは言えないものです。
周りが取得していればまだこれから取得できる可能性はありますが、上司すら入社して有給を一度も取得したことがないとなると、怒られたり拒否されたり、一番はその後の関係性を気にして言い出せない人もいるのではないでしょうか?
有給が取れない状況はどうしたらいい?
時に、周りで有給を取得していないことが当たり前で、「失効してしまうのも当たり前」になると、このままずっと我慢することが正しいように思えてしまいます。
ですが、有給の取得は労働者の権利であり、取れないのは当たり前ではありません。
とはいえ、わかっていても現実的には職場の人間関係を考えると言いづらかったり、取得することが難しいと思います。
実質、働いている間に有給が使えないとなると、消化するタイミングは辞めるタイミングです。
このまま有給が取れない状況に我慢して働き続けるのか、もしくは環境を変えて退職時に全部有給を消化するかのどちらかになります。
有給を取得したいなら
最近では働き方改革などで有給の取得を義務化する企業も増えてきました。
ですが、まだまだ普及が難しい業界もあります。
会社が変わるまでは我慢することしかないできないので、自分で環境を変えたほうが確実に有給を取得できるようになるでしょう。
私自身、プライベートとの両立や将来性を考えてその後は転職をしたのですが、転職後の職場では当たり前に有給が使える環境に大きな差を感じました。
辞める前は、全部有給を消化しようと思っていたものの、いざ当時の上司に仕事を辞めることを伝えた後「有給を消化したい」というのは勇気がいりました。
今は、「有給を使えるのは当たり前」だと思えますが、有給が取得できない職場にいると、みんなが取っていない環境に慣れてしまいます。
そして、「辞める身なのに申し訳ない」と思ってしまうんですよね。
しかし、有給休暇は今まで働いていてきた分の権利なので、辞める場合でも消化する権利があります。
上司に退職を伝えたら一緒に有給休暇の取得の方法を確認し、手続きを行いましょう。
すぐには転職する必要はありませんが、転職できるように準備をしておいて、いつでもできるようにしておくといいでしょう。
まずは自分が目指したい転職先の条件や業界、職種などを検索して方向性を絞っていくことが大切です。
私は、仕事が忙しい時期には、通勤時間を利用して転職サイト(リクナビNEXT)を見ていました。
会社で転職活動をしていることが知られてしまわないよう、気をつけなくてはいけません。
ですが、休憩時間を利用して転職サイトの職務経歴書を強化したり気になる求人を調べておくと時間を有効活用できます。
まとめ
「有給が取れない」「取りづらい」
このような状況で有給を取りたいと思うのは、間違っていません。
私自身、有給が取りづらい会社から転職をしたら、こんなに簡単に取得できるものだとは思いませんでした。
きっと今の会社では当たり前に有給が取りづらい環境かもしれませんが、場所が変わるとプライベートとの両立がしやすい環境もあるのが事実です。
有給が取れない環境を変えるなら、未来のために少しずつ動き出しましょう。
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