仕事の悩み

契約社員から正社員になれない場合を解説!正社員登用への期待は危険

  • 契約社員で働いていて、今の職場で正社員を目指す人
  • 転職先の求人が契約社員で、入社後の正社員登用が本当にできるのかが不安な人

今回はこのような状態の人に向けて、契約社員から正社員登用って本当に叶うのかについてご紹介していきます。

私自身、2つの会社で契約社員からスタートした経験があります。

契約社員から正社員への道を目指した筆者の過去から、少しでも参考になる情報をお伝えできればと思っています。

契約社員から正社員の違い

まずは、正社員と比べた時に契約社員のメリットとデメリットについて触れていきたいと思います。

違いをしっかり理解することで、今後の選択に役立ててください。

※正社員との違いはもう知っているという方は、項目を飛ばして「正社員登用になれるか、なれないかは会社によって異なる」から見ていただければと思います。

契約社員のメリット

まずは、契約社員のメリットをご紹介します。

転勤がない

正社員にはあって契約社員にはないものといえば、転勤がないことです。

優秀な契約社員が正社員登用を勧められても拒んでいた人の中には、転勤を望まないという理由もあります。

未経験職種に挑戦しやすい

経験がなくても、挑戦しやすいためまずは経験を踏むことができます。

実績をつけてからまた時期をみて転職を考えることもできるメリットがあります。

正社員よりも責任が軽い

正社員よりも責任感が軽いというのは、実際に「契約社員から正社員」になって気づくことができました。

同じ会社で正社員へステップアップしたこともあり、「もう契約社員の頃とは違うんだから」とプレッシャーをかけられる時もありました。

しかし、物事にはメリットとデメリットの両面があると思えれば乗り越えることができるものです。

契約社員のデメリット

次に、私が実際に感じた契約社員のデメリットをご紹介していきます。

雇用期間に定めがある

何と言っても、1番は「安定」ではないでしょうか。

1年で更新される雇用契約ですが、毎年更新されることが当たり前なわけではありません。

どんなに安定した企業でも、雇い主から「更新しません」と言われてしまえば仕事を続けることができない点が最大のデメリットかと思います。

正社員よりも給料が安い

会社によっては同じ仕事をしていて同じくらいの責任を持たされているのに、給料が低いということもあります。

特に接客業では、長く働いた分できることも広がってくるので正社員と同じ仕事量を任されることがある現状です。

賞与が少ない・退職金が発生しない

契約社員は、ボーナスもらえても正社員のほうが多かったり、ボーナスは正社員のみの会社もあります。

正社員よりも利用できる福利厚生が少ない

会社で働いている際に利用できる福利厚生が、契約社員の場合には利用できないことが多いです。

たとえば、会社がベネフィット・ワンを福利厚生としていれば、映画館やカラオケ、旅行などのサービス利用が安く利用できるのですが、対象は正社員のみとなっていたりします。

キャリアップできない

社内での昇進や昇格、昇給の可能性が正社員よりも低くなります。

部署異動を希望することができるのも正社員のみとしている会社もあり、キャリアアップが難しい可能性があります。

契約社員というレッテルを貼られる

仕事は任されるのに、時には「契約社員はやらなくていい」と言われることがあり、正社員との仕事内容の境目が分からなくなります。

正社員には任せて契約社員にはやらせてもらえない仕事があるというのは、当時は寂しさもありました。


【正社員登用】契約社員から正社員になれない実態とは

正社員と契約社員の違いについて説明しましたが、やっぱり正社員を目指したいという人も多いのではないでしょうか。

会社に契約社員から正社員への登用があっても、「本当に正社員になれるものなの?」と疑問を持っている人もいるかもしれません。

会社によっても難易度が違ってきますので、入社する前の人も今の会社で契約社員から正社員を目指す人も参考にしてみてください。

正社員になれる場合①試用期間後

会社によっては、最初の半年間は試用期間として設けており、大体は正社員になることができるという形があります。

「正社員前提で採用するけど、一応半年間の間は適性や勤怠などの状況をみて判断させてね」というような感じです。

よほどのことがない限り、正社員になれるのでこの場合は全力で仕事に慣れていくことが大事ですね。

正社員になれる場合②正社員登用試験への合格

条件を満たしてから本人の希望がない限りは基本的には、契約社員のままという形です。

「契約社員として入社しても、正社員に登用する機会もあるよ」くらいの感覚になります。

会社によって働いた年数を条件としている場合があるので、注意が必要です。

入社前に確認しておきましょう。

私が経験した前職では、契約社員として3年以上勤めた人が対象となり、そこでやっと正社員登用試験を受けることができるシステムでした。

ここで注意が必要なのは、3年以上勤めたからといって正社員になれるわけではありません。

私の場合はあくまで、販売員としての1例となりますが、試験(筆記試験・論文・面接)と売り上げ実績をみて判断されました。

会社や業界、職種によって正社員登用に必要な条件は異なるので、確認が必要と言えます。

契約社員から正社員登用は環境に左右される

試用期間だけの契約社員ではない限り、契約社員から正社員への道は環境が大きく関わってくる可能性もあります。

なぜなら販売や営業職の場合には、成績や実績をどれだけ伸ばせるかが大事になってくるのですが、そこには自分が配属されているお店が売れるお店かによっても成績を左右しかねないからです。

人間関係で言えば、直属の上司が面倒見がよくて応援してくれるタイプの人か、社内でも権力がある人でプッシュしてもらえるかどうかによっても変わってくるかもしれません。

努力ももちろんありますが、私が契約社員から正社員になれたのは環境に助けられた部分も大きかったと思っています。

  • 年間の売り上げが高い店舗に配属されたこと
  • 応援してくれる上司などの環境に恵まれたこと

自分で環境は選べないことなので、努力しても時間がかかってしまったり最悪の場合、正社員になる前に更新がストップされてしまう危険性もあったかもしれません。

契約社員から正社員になれるかを確認する方法

ここまで、契約社員から正社員登用の種類についてご紹介してきましたが、実際に判断するための確認事項をまとめてみたので参考にしてみてください。

過去に正社員になれた人数を知る

契約社員で入社することに迷っていたり、すでに契約社員で働いていて正社員を目指そうか迷っている場合には、下記のことを確認してみることがおすすめです。

  • 過去に何人正社員登用されているのか
  • 過去に何人くらいの人が受けているのか

会社も嘘はつけないはずなので、具体的な数字を聞いてみて客観的に正社員になれるかどうかの判断をすることができます。

たとえば、毎回20人くらい受ける人がいて2人しか受からないのか、それとも7人受けて5人ほど受かるのかによって倍率や可能かも変わってきますよね。

会社によっては、今までに1人か2人しか正社員に登用された実績しかないかもしれません。

面接での「正社員登用もある」という言葉を鵜呑みにせず、どのくらいの可能性でなれるのかを明確に聞いておきましょう。

そして今契約社員から正社員を目指している人も、すぐに転職を決めるのではなくてまずは社内の情報を調べてみることをお勧めします。

繰り返しになりますが、確認しておくべきことは

  • 過去に何人正社員登用されているのか
  • 過去に何人くらいの人が受けているのか

です!

正社員になるための条件を知る

過去に正社員登用された人の実績と合わせて確認しておきたいことがあります。

特に、これから入社を考えている人は「契約社員から正社員になるための条件」を確認しておく必要があります。

  • 正社員になるために必要な期間(契約社員として何年働けば正社員登用の条件を満たすのか)
  • 必要な資格や実績など

受験資格は、会社や業界、職種によってもルールがあるので確認しておきましょう。

正社員を目指しているのであれば、そこまでして契約社員として働き続けるメリットはあるのかどうかや正社員になれる可能性自体も慎重に検討しておくことが大事と言えます。

契約社員から正社員になれないなら転職を考える

今の会社で契約社員から正社員を目指そうとしている場合、登用試験の条件を満たしていたり、もう少しで満たされるなら、1度正社員登用試験を受けて様子を見ることも1つです。

逆に正社員に登用される機会が狭く、実績を出すことが難しいと判断した場合、正社員を目指すためには見切りをつけて転職を考える必要も出てくるでしょう。

法律改定後「契約社員5年以上なら正社員になれる」は間違い

さいごに、契約社員で仕事をしている人、これから始める人に関連する法律と注意点について触れていきたいと思います。

契約社員から正社員にはなれない可能性が高い

今までは契約社員で働いていた場合、「雇用期間に定めがある」というデメリットがあったと思います。

しかし、契約社員における法律が改定されて、5年以上同じ会社に勤め続けたら無期限で雇用が継続されることになりました。

更新のタイミングで「雇用が切れてしまうのではないか」という不安もなく、働き続けることができるようになります。

しかし、今後正社員を目指す人にとってはデメリットもあるのです。

無期限で雇用が保証されるだけ

無期労働契約になるからといって、雇用の継続は保証されますが同時に「正社員になりにくい環境」になってしまう懸念点があります。

どういうことかと言いますと、会社からするとあえて正社員にしなくてもよいと判断されてしまうからです。

5年間会社で働き続ければ、仕事を失う不安はないかもしれません。

しかし、安定は望めますが給料面や退職金、それにキャリアアップの機会を逃してしまう可能性もあります。

慣れた環境を手放すのは勇気がいるかもしれませんが、今後何を大事にしたいかを考えて必要があれば転職を考えるのも1つの選択肢なのかもしれません。

まとめ

この記事では、「契約社員から正社員登用を目指す人」に向けて、正社員と契約社員との違いや正社員になれるかの確認方法をお伝えしてきました。

正社員になれるかどうかは、会社によっても事情が異なるので早い段階で確認をしておくことが必要です。

また、確認方法で大事なことについては2つお伝えしました。

  • 正社員登用された実績(過去に何人正社員登用されているのか、過去に何人くらいの人が受けているのか)
  • 正社員になるための条件(正社員になるために必要な期間、必要な実績)

上記を確認して、正社員を強く望んでいるのにも関わらず叶えることが難しいリスクがあるなら、他の会社での勤務を考えることも1つです。

特にこれから契約社員として入社しようか迷っている人は、事前にしっかりと確認しておくことをおすすめします。

ABOUT ME
つばめ
25歳で国家資格キャリアコンサルトを取得。飲食店、販売職、塾講師、ベルガール、グランドスタッフ、コールセンターなどの職種を経験。現在はブロガーとして月間4.2万PVの当メディアを運営。女性の自由な働き方や生き方を発信している。料理家兼フードアナリストとして、食と健康についても発信中。海外向けに「健康的で美味しい」をモットーに、英語でレシピを紹介している。高校から大学まで英語を専攻し、カナダ留学の経験あり。詳しくはプロフィールにて。
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