こんにちは、キャリアコンサルタントのつばめです。
高校の進学で英語科を選ぶ際に、普通科との違いや将来性を考えてどうしようか迷うことがあると思います。
私自身、高校と大学では英語を専門にしてきましたが、進路の選択についていまだから感じることがあります。
この記事では、キャリアコンサルタントとしての視点を活かして就職などへの将来を見据えた選択の方法を紹介していきます。
体験談に基づいて書いているので、英語学科の授業や学校生活のイメージについても役に立てると思います。
contents
高校で英語科に進学するメリット
高校で英語科を選ぶメリットを紹介します。
英語に特化して学べる
英語科では、4技能(聞く・話す・読む・書く)から英語を学ぶことができます。
1、2年生の頃は数学や歴史などの科目の基礎を習いますが、高校3年生の時から普通科と違って英語に特化した授業が増えてきます。
その結果、英語が好きで学びたいという人には自分が好きな科目が増えるので楽しいです。
将来の幅が広がる
早い段階から英語や第二ヶ国語に触れられる機会が多いので、英語力を習得でき将来の選択肢が増えます。
短大を卒業後、アメリカに就職した友達もいました。
大学に進学してさらに英語を伸ばすこともできます。
高校で英語科に進学するデメリット
ここでは、逆に英語科に入学することでのデメリットを紹介していきます。
他科目の授業が少ない
先ほども触れましたが、英語科では英語の授業が多い分、普通科で習うはずの科目を習いません。
数学の基礎だけ触れて、あとは習わないということもあります。
進路が狭まりやすい
英語科に入学することでのメリットとは矛盾してしまいますが、受験科目を習っていないことで進学先の大学が狭まりやすくなります。
進学を優先するのか、それとも英語を専門にしていきたいのかというのは、計画性を持った決断が必要です。
大学進学には英語科と普通科どちらを選ぶといい?
大学進学を考えた場合、英語科と普通科どちらがいいのでしょうか?
大学で英語を専攻しないなら普通科がおすすめ
これから英語を使った仕事をしたいかどうかによっても異なります。
普通科では、3年生になってから選択科目で受験対策が受けられるのに対して、英語学科の場合は、大学進学のための試験対策でも英語に特化した授業が多いです。
高校進学時には決断をすることは難しいと思いますが、大学で英語の専攻を考えていないのであれば普通科を選んでおくほうが視野を狭めないで済みます。
英語を使った仕事は普通科でもできる
高校で英語学科を卒業し、大学でも英文学科を卒業した私だからわかるのですが、将来的に英語を使った仕事に就きたいなら英会力を鍛えれば叶えることはできます。
大学で経済学科などに進学後、オンライン英会話や留学を経験して英語を使えるようになっている人もたくさんいます。
逆に翻訳家など、言語に詳しくなる必要のある職業には英語科がおすすめです。
大学でも英語を学びたいなら、英語科への進学がおすすめ
大学でも英語を学びたいという場合は、英語科をおすすめします。
なぜなら、高校の英語科は少ないので英文学科がある大学への推薦枠が多いからです。
高校の英語科に進学後、学校の成績を取っていれば一般受験なしで大学受験が可能です。(ただし、周りもレベルが高いので努力が必要)
英語科でも学校によってカリキュラムがバラバラ
高校の英語科を考えたときに、授業科目やカリキュラムはイメージがつきにくいと思います。
学校によっても異なりますが、授業のカリキュラムについて紹介します。
第二ヶ国語、海外の社会情勢、文化を学べるのが国際科
英語に特化した学科というのは、大きく2つに分かれます。
国際科と英語科です。
国際科は、言語としての英語を学ぶのはもちろんのこと、外国の文化や社会について学ぶことができる学科です。
英語の4技能を中心に学べるのが英語科
英語学科に関しては、これまで述べてきたように「話す・聞く・読む・書く」という方面から英語のスキルを身につける学科です。
何に力を入れているかは学校によって異なる
英語科や国際科で学べる内容は、学校によっても異なります。
学校の雰囲気もそれぞれ異なり、キリスト教徒の学校もあります。
英語科への進学を選ぶ際は、カリキュラムを読み込んで、自分が学びたい内容かを確認するのはもちろんのこと、見学をして学校の雰囲気を確かめておくのがいいでしょう。
英語科にくる人ってどんな人たち?
英語科に入学する人ってどんな人たちが多いのかについてまとめていきます。
純粋に英語が好きな人が多い
私が英語科に入学してみて感じたのは、純粋に英語が好きな人が多かったです。
中学校から英語が得意で、もっと英語を勉強したいと志している人が多かったように感じます。
高校のプログラムにある留学を利用している人もいたので、英語力を上げることや海外への関心が強い人が集まっています。
英語がペラペラな人は少ない
英語科に入学すると、「みんな英語がペラペラなんじゃないか?」と思っている方もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
もちろん、英語が話せるレベルの人もいますが、大体の人は文法が得意だったり、英語が好きな人です。
英語レベルも様々ですが、私の高校では1年次の最初の頃は基礎から文法を教えてくれたので、得意じゃない人でも勉強についていける環境でした。
英語科は女性が多い?
英語科は女性が多いです。
男性は少なくて、クラスの1/4くらい
クラスが32人くらいに対して、男性は8人くらいです。
私の学校では、英語科に入学した生徒が多い年だったので2クラス分けられました。
それでも男性は少なく、全体の1/4程度だったように感じます。
クラス替えがほぼない
英語科のクラスが1つの場合は、クラス替えがありません。
普通科との接点は、授業が同じになることがないので少なめです。
部活に入るなど、自ら積極的にコミュニケーションを取りにいければ普通科の友達とも仲良くなれる機会はあります。
その代わり、クラスに恵まれるとクラスの結束力が強くなって楽しい学校生活を送ることができます。
英語科の授業の様子・勉強方法
英語科の授業の様子や勉強方法をみていきましょう。
専門性に特化した先生が授業をしてくれる
「話す」英語のスキルに関しては、もちろんネイティブの先生が授業をしてくれます。
週に3回以上はスピーキングの授業があるので、普通科に比べてやはり生の英語に触れる機会は多いです。
ネイティブの先生も、普通科しかない学校と比べて人数が多いです。
スピーチコンテストでさらに英語力がアップ
高校でのスピーチコンテストに挑戦すれば、さらに発音やスピーキングを伸ばすことができます。
学校でネイティブの先生が猛特訓してくれていました。
英語科の高校を卒業して取れる資格
学校によっても異なりますが、私の学校の英語科では、TOEICの模擬試験のようなものを学校で受けることができました。
TOEICを伸ばすための授業も選択できるので、スコアを伸ばすことができ進学にも有利になります。
目指す高校の英語科がキリスト教の場合は?
英語科がある高校では、キリスト教の学校もあります。
私が入学した高校では、キリスト教ではなくても入学はできました。
学校でもほとんどの人が無宗教で、キリスト教は学校の文化の1つとして捉えるような環境だったので大丈夫でした。
高校の英語科を卒業したあとの進学は?
英語科を卒業したあとの進学について紹介します。
短大や大学への進学
英語科から大学への進学でも、英語を選択する人が圧倒的に多かったです。
一般受験で別の学科を目指している人もいましたが、影ではかなり努力をしています。
クラスの中には浪人をして、自分が希望する大学への進学を目指していた人もいました。
大学の英文学科に進学した際に思ったのは、高校で英語科出身の人は少ないということです。
大体の人が普通科出身で大学で英語を専攻している人が多かったように思います。
そう考えると、高校での進学は英語科だけに絞らなくてもいいとも考えられます。
専門学校への進学
CA(キャビンアテンダント)やグランドスタッフを目指す人は、専門学校を目指す人も中にはいました。
ですが数としては、短大や大学への進学が多かったです。
大学に進学後の就職先は?
英語科への進学を考えた際に気になるのが、就職や将来性です。
短大や大学、もしくは専門学校を卒業した後にどういった就職先があるのかについて紹介していきます。
CA(キャビンアテンダント)、グランドスタッフやホテルマン
特に女性の場合は、憧れとしてもありますが空港業界やホテル業界への就職です。
高校の英語科を卒業後、専門学校に行ってCA(キャビンアテンダント)になった友人がいます。
私の場合は、大学の英文学科に行って卒業後にグランドスタッフに就職しました。
中学・高校の英語教師
大学でも英語を専攻した場合には、中・高の英語の教員免許を取得することができます。
公務員で安定していることもありますし、英語が好きであれば教えるということにも情熱を持って仕事をすることができるかもしれません。
同じ教員免許を所得するにしても、高校から英語科の卒業であれば権威性が高まります。
翻訳家・通訳士
高校から大学にかけて英語を専攻することにより、言語学や文化、英語の背景を知ることができるのがとても強いです。
そのため、言語に特化した仕事には強いです。
母校の大学出身で、有名な映画の翻訳家がいました。
その他
大学で英文学科を卒業した人の中には、一般事務、銀行などの英語を使わない道に進む人もいます。
また、グローバルに展開している企業や外国人を雇っている会社には英語が共通点となるので有利になることもあります。
英語を使った仕事に就けるかは本人の努力次第
高校の英語科を卒業したからといって、英語が話せるようになって英語を使った仕事に就けるかというと、そうとは限りません。
就職に関しては本人の努力次第になります。
大学進学後は、差別化が必要
英語科出身じゃない人でも英語を話せる人はいます。
教員免許を取得することもそうですが、英語以外に強みになるものを身につけることが必要です。
就活ではTOEICなどのスコアが必須
大学を卒業するまでには、英語力を証明するTOEICのスコアで高得点を目指すことが大事です。
直接英語を使わない仕事に就く際も、英語を勉強してきた実績として自身の英語力の高さが求められます。
英語科に進むかの判断は、本人の志が大事
ここまで、英語科の特徴や進学するメリット、デメリットについて紹介してきました。
最後に選ぶのは、本人の気持ちが大事だということに触れていきます。
英語科にいったからといって英語が話せるわけでもない
英語科を卒業した時点で英語が話せるようになっているかは保証がありません。
授業で積極的にコミュニケーションを取らないと、英語科にいても英語力は上がらないからです。
英語はコミュニケーションツールの1つなので、変な話、いまはオンライン英会話で話せるようになることもできます。
それでも英語科で勉強をする意味を考えた時に、普通科で学ぶはずの教科を捨ててまで英語に触れる機会を増やしたい、将来的に英語を専門に使う仕事に関わりたいという思いが大事だと思います。
英語が好きなのに授業が難しいし、ついていけないこともある
英語科をなんとなく選んでしまうと、授業が難しくなるにつれて英語を学ぶことが苦痛になってしまうことも考えられます。
本人がどれだけ英語に関心があるかが大事
好きな科目をたくさん勉強できるというのはありますが、逆にいうと深いところまで学ぶことになるのでモチベーションの維持も必要になってきます。
英語がそこまで得意ではなくても、意欲がある人は伸びていく印象がありました。
英語をこれからも勉強していきたいという覚悟があれば、高校での英語科の選択はとても有意義な学校生活になるはずです。
まとめ
今回は、高校の英語科進学のメリットとデメリットを紹介しました。
英語科への進学は、英語が好きで特化して学びたいという人にとってはいい学科です。
対して、なんとなくで選んでしまうと、卒業後の進路を狭めてしまうことにも繋がります。
本人がどれくらい英語に関心があるのかをよく考えた上での選択をおすすめします。

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