アパレルはノルマがつきものです。
現在アパレル業界で働いている人は、数字でしか評価されない環境にやりがいを感じられない人もいるのではないでしょうか?
私がアパレルの仕事をしていた時は、毎月のノルマを達成し続け、頑張っていました。
お店でトップ売りをキープしていたこともありますが、3年目のある日、いきなり燃え尽きてしまったのです。
「私はいったい誰のために頑張っているんだろう?」と思ったのを今でも覚えています。
このまま働き続けても給料が上がらない不安もあり、休みが不安定な働き方に疑問を感じていたので、仕事を見直そうと思い立ちました。
とはいえ、当時は「正社員」を捨てる決意はなかなかできなかったです。
自分にはスキルもないし、接客業から未経験の職種に転職するのって大変なはず。
だからといって
このまま働き続けてもやりがいがない
誰かのために頑張るのはもう疲れた
と思い、転職を選んでいます。
その時には想像もできなかったのですが、今では自分が好きな土地でマイペースに仕事ができています。(安定は手放しました)
自分にとっては好きな道なので、職をなくす不安を乗り越えた今、自分に素直に行動してきてよかったと思っています。
アパレルの仕事に疑問を感じるなら、20代のうちにスキルを身につけて転職するべきです。
この記事では、アパレルの仕事にやりがいを感じられない人や、将来に不安を感じる人が今の仕事から解放される方法について紹介しています。
何か少しでも今後の人生を考える際の1つの参考になれば嬉しいです。
contents
アパレルはノルマが原因で、精神を消耗する仕事
ノルマを達成しても、会社からは毎月同じ給料が振り込まれるだけです。
「このままだと、頑張ってもずっと会社に搾取され続けるんじゃないか?」というモヤモヤがありました。
営業職だからこそ、頑張った分だけ「もっとお金をもらいたい」というのが本音でしたし、周りは予算達成していないのに「なぜ同じ給料なのか?」という疑問もありましたね。
とはいっても、人一倍責任が強かったので、与えられた予算を達成できない自分を許せなかったのです。
このままやりがいも感じられずに、毎月ノルマを意識して働く。。
結果を出し続けることで、その先に明るい未来が待っているならまだ希望があります。
ですが、「給料アップが望めない」「業界の売り上げ全般が厳しくなってきている(その結果、ノルマ達成も厳しくなり、給料もおそらく減る)」という予想された現実だと、不安でしかありませんでした。
アパレル販売員が将来への不安を感じる理由と解放される方法
ここでは、アパレル販売員が将来に不安を感じやすい理由を紹介していきます。
給料アップが期待できない
大手の会社ではない限り、アパレルで給料が増えることは期待できません。
店長やマネージャー職になれば給料アップが狙えますが、そこからも昇進しない限りは給料は増えにくいのが現実です。
業界的にも競合他社が多いため、アパレルで給料を上げるには会社でトップの売り上げに匹敵するくらいでないと会社はそれだけの対価は支払ってくれないでしょう。
私自身、お店で売り上げ1位を取っていましたが、その年は会社全体の業績が悪かったため、ボーナスは前年度よりも下がったという悔しい思いをしました。
自分がどれほど売り上げを出しても、1人の力でしかなくて自分の給料は会社の業績に左右されてしまいます。
ならば毎年の昇級を狙ってこのままノルマを着々と達成しようと思っても、月『何千円』という昇給に留まるだけだったんです。
ボーナスは会社の売り上げに左右されるため固定化されないどころか、店長クラスでもボーナスが数千円単位である現実を見てきました。
それに対して、任されるノルマのプレッシャーとたまにあるお客様からのクレームは大変なものがありました。
品出しや返品の時には、体力もいります。
労働時間も長く残業も発生しやすいため、生産性が確保されにくい仕事だと言えます。
お客様に感謝されることでのやりがいもありましたが、対価としての給料はとても大事です。
他にスキルを身につけて転職でキャリアップするか、あるいは経験を活かして同じ業界で給料アップが望める企業に転職するべきだと思いました。
関連記事:アパレルショップ店員の給料の平均は?【キャリアステップの方法】
30代、40代のキャリアアップが限られる
店長やそれ以上の役職を目指せるのであれば、今後キャリアアップが望めるでしょう。
しかし「店長になりたくない」という場合には、早めに転職を考えるべきだと思います。
会社には売り上げがいい優秀な社員が何人もいたのですが、店長を目指さない人は「給料が割りに合わない」という理由で退職する傾向が高かったです。
このまま目的もなくダラダラ働き続けて年齢を重ねてしまうと、転職に不利になるリスクも考えられます。
主任や店長クラスの経験があれば、30代でも転職は遅くはありません。
現時点で役職がなくて、もっと給料を上げたいという場合には、20代のうちに何かしらアクションが必要になってくると思います。
関連記事:アパレルを辞めたい人は決断しよう!私が正社員でも辞めた8つの理由
プライベートの楽しみ方が限られる
20代は、仕事に悩みながらも将来について漠然と不安を感じやすい時期です。
サービス業を続けていると、休日が忙しくて友達とも予定が合わず、自分のプライベートをあまり充実できていないという人が多くいます。
結婚をしたいと思っていても出会いの機会が少ない、同じ職場の人も既婚者が多かったり、独身の人はあまり期待できないという状況です。
特に女性の場合には、25〜29歳の間に働き方や結婚について考えると、不安を感じる人も多いのではないでしょうか?
アパレルに入社したばかりの頃は、恋愛やプライベートを楽しむ余裕がなかったのですが、仕事に慣れてくれると自分の将来のことを考え始めます。
結婚や出産をすると「今の働き方は継続できるのか?」という、漠然とした不安を無意識のうちに抱えてしまいがちです。
関連記事:接客業休みが少ない!もっと休みがほしいなら20代のうちに転職すべき
女性はライフイベントと両立しづらい
アパレルは実店舗で商品を販売する特徴から場所に縛られる働き方になり、この事実が女結婚や子育ての両立を不安にさせてしまう原因です。
勤務時間や拘束時間も他の職種に比べて長く、暇なときでも営業時間が終了しないとお店を閉めることは難しいですよね。
短時間労働が叶わない限り、子育てが落ち着いてから再就職を考えなくてはなりません。
実際には、30代半ばくらいから女性が正社員として雇われる割合は未だに低く、特別なスキルや経験がないと希望通りの就職は大変なのです。
世の中の流れとしては、在宅で仕事ができるリーモートワークを取り入れている企業も増えていたり、複数の仕事を掛け持ちする複業(パラレルキャリア)という働き方を選べる時代。
スキルがあれば変化するライフスタイルに合わせて働き方を選択できるので、将来に不安を感じる気持ちを軽減できます。
まずは自分がどんな働き方がしたいのかを考えてみて、早いうちから自分の将来に繋がる経験を積み上げていくのが大切だと思います。
アパレルの仕事がきついなら、自分の強みを知って今後の働き方を考えていこう
今の現状を変えるために何かスキルを身につけたいけど、何を目指したらいいかわからないと思っていませんか?
私もそうだったのですが、いざ接客業をしていると他の働き方の選択肢ってなかなかイメージできなかったりします。
いきなり転職サイトに登録しても、興味が持てる仕事は偏りが出てしまうものです。
仕事を選ぶ上で大事なのは、軸を持って仕事を選択することにあると思います。
たとえ転職をして今の働き方を一時的に変えられたとしても、「なぜその仕事をするのか」という目的がないと仕事が辛い時に頑張れません。
自分の将来に直結する経験やスキルを手に入れるためには、自分のキャリアプランを描くことが重要です。
まずは自分を客観的に知って選択肢を広げた上で、業界や職種を選んでいきましょう。
関連記事:【転職】適職を見つけるならリクナビのグッドポイント診断がおすすめ
実はアパレルでの経験はどこでも活かせる
人とのコミュニケーションはどの仕事でも発生するもの。
アパレル販売員で培ったスキルや経験は、活かし方次第でどんな職種でも強みとしてアピールすることが可能です。
接客業から事務職への転職を叶える!【志望動機と自己PRの作り方】でも紹介していますが、アパレル販売員での経験が活かせるのは3つ挙げられます。
- ノルマを達成するまでに工夫していたこと
- 商品を販売する上での大事にしていたコミュニケーションや動作
- 商品購入にいたるまでの提案方法
目標(ノルマ)の達成意欲が他の仕事にも活きてくるポイントです。
会社は利益があってこそ成り立つものなので、数字に対して意識が高いことは他の職種を経験している人よりも大きなアピールポイントになります。
他にも、あなたの経験を振り返れば誇りを持てることは必ずあるので、スキルを活かして新しいキャリアを築けるかどうかは行動次第です。
「自分には発揮できるようなスキルはまだついていないはず…」と思っている方も、自分の持っている強みやスキルに気づけると1歩を踏み出しやすくなります。
関連記事:接客業からの転職を叶える!【志望動機と自己PRの作り方】
転職活動はプロの力を借りて効率的に進めよう
転職活動は転職エージェントを利用しながら進めることをおすすめします。
転職事情に詳しいプロに直接アドバイスを受けることができるため、未経験の職種や業界への転職活動をより効果的に行うことができるからです。
私も転職エージェントを利用したことがありますが、履歴書や職務経歴書の添削をしてもらったことで求人への応募の際に自信を持つことができました。
今はやりたいことが見つからないという人も、1度転職エージェントに相談することで目指したい職業を見つけることができるかもしれません。
以下の記事では、私自身が利用してみて感じた転職エージェントの特徴とおすすめをまとめています。
関連記事:キャリアコンサルタントが選ぶ「おすすめの転職エージェント」
さいごに
将来への漠然とした不安がありながら、ただ仕事を続けているだけでは何も変わりません。
最近ではレジが機械化されているお店も増えてきていたり、ECサイトやネットで買い物を済ませるお客様が増えている傾向を考えると、近い将来、サービス業自体がAIに仕事を取られてしまう未来が予測できます。
リストラに遭ってから焦って動かないですむように、今から危機感を持って自分の将来のために動いていくことは大事な選択です。
自分の将来のためという目的があれば、毎日の仕事にも意味があり頑張れます。
漠然と未来に不安を抱えたままアパレルを続けるか、それとも新しいキャリアを築いていくかで、30代、40代のキャリアの選択肢に大きな差が出てくるのです。
大事なのは、少しずつ自分にできることを増やしていくことだと思います。
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